PROFILE
まちだ 美穂 Miho Machida
作家・デザイナー
1985年、神奈川県生まれ。
東京造形大学卒業後、ネクタイメーカーやインテリアの壁紙メーカーで商品企画の仕事を経験しながら10年のブランクを経て再びドローイングを始める。
日常で感じた心が躍る瞬間を、実在しないお花のイラストレーションやプリントデザインで表現している。
2019年にハンカチブランドFLOWER RIBBON SHOPを始動。
現在はイラストレーションやオリジナルテキスタイルデザインの制作、
企業とのコラボレーションプロダクトなどのデザインも手がける。
・制作スタイル
まずはスマホのお絵かきアプリで指で気軽にドローイングをしています。
その方が新鮮な表現が生まれ、それを本来の狙いと合わせることでより面白いものができるような気がします。
次にここで生まれたドローイングを、イラストレーターやフォトショップで組み合わせたり
分解したりしていきながら、清書して完成です。
絵を描くというより面白いパーツを作って構成していくコラージュのような作り方です。
・描くということ
私にとって描くことは無くてはならないコミュニケーションツールです。
描くために、いつも『何かイイものないかな』と探していると、
自宅から最寄り駅の10分程度の道のりにも沢山イイものはあります。
玄関先のガーデニング、レトロなグリーン色の瓦屋根、公園の遊具。
アパートのベランダに一つだけポツンとあったオレンジ色のハンガーが
無性に気になることもありました。
日常の何でもないような景色でも、とても惹きつけられる瞬間があります。
その言葉では伝えられない幸せな感情を、描くということで誰かと共有できたら
こんなに嬉しいことはありません。
自分の好きなことを自由にとことんやることで、
全く興味がなかったことを知ることになり、それを調べたり、素敵な人との出会いがあったり、
私の小さな視野が少しずつ大きくなっているような気がします。
また描くことで、日常は宝探しになります。
上手く描けない日は落ち込みますが、でもまた描いてしまう。
今度は勝手に喜んで、また落ち込んで・・・この繰り返しですが、
とても楽しい瞬間があるので、これからもこの楽しい時間を積み重ねていきたいです。